面白い作品をほとんど生み出す「ドラマBiz」枠の4作目という事で、
楽しみにはしていましたが…とうとう出て来てしまいましたね。
やっちまったなぁ!な作品が。
ビジネスドラマ枠である月10ですが、本作の蓋を開けてみれば…
既視感漂う時代劇展開にちょっと変わった(?)主人公。うっす〜い日曜劇場感。
働く人の日々や苦悩を描く訳でもないし、身近な題材を落とし込んだ訳でもないし、
どこかの業界の成長物語という訳でもない。
ただ正義感を持った主人公が誰かの心を掴むだけのドラマになっていた…と。
初の女性を起用したのもあるのかもしれませんが、
なぜ「女性>男性」を強調した作品を生み出してしまったのでしょう?
で、時代劇展開とは書いたものの、その構成自体もキャラの見せ方も、
特に印象に残りません。主人公の設定と演出に難ありなんです。
主人公に関しては恐らく、物腰柔らかなのに意外とやるじゃん!という感じに
見せたかったんだと思いますが、何のメリハリもなくてイライラする(笑)
「恐れながら申し上げます」が決め台詞のようなので、演出方面も
時代劇展開になぞらえて「ババンッ!」という効果音を付け足してみたり、
主人公にピントを合わせてズームにして見せたり、
最大の見せ所で声や表情を変えてみたりと、
変化を付けたらもう少し面白くなったんじゃないでしょうか。
そして、役者に対して色々言うのはあまり好きではないのですが…
キャスティングミス感が漂います^^;
真木よう子さんは個人的に、言葉で魅せるよりかは行動で魅せる方だと思っているので、
本作の穏やかな主人公には正直合ってません…(ファンの方はごめんなさい)
「セシルのもくろみ」でモデルになりきった時の佇まいには
カッコイイ!と感じられただけに、何だかこの役は勿体ないです。
笑顔でいなきゃいけないみたいな口の動き、舌ったらずな喋り方が終始気になったので
もう少し抑えるか、むしろ、本人の持ち味を活かして
思いっきりドアをバーンと開けたり走ってみたり…な「頭脳よりも行動」な主人公に
味付けした方が良かったんじゃないですかね。
あ、そうなると原作関係なくなってくるのか。
というか、別にオリジナル作品として出せたんじゃありません?
(少なからず初回を見た限りでは、原作必要か?と思ったもので。)
うーん…とりあえず、2回くらい様子見してみます。
なぜだ、なぜなのだ月10…!!
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