限界団地 1話 感想

  

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※これは当ブログ「りんころのひとりごと。」を立ち上げる前に、

PCのメモソフトで作成していた記事に手を加えた物です。(念のためご報告…←テンプレ

 

なかなか面白かったんじゃないでしょうか!
暗みがかった画面と佐野さんの怪演、恐ろしい劇伴でぱっと見ホラーではあるけれど、
社会的なメッセージが込められたドラマだったと思います。

 

挨拶を返してくれない住人たち。
粗大ゴミを燃えるゴミ扱いにする人。
回覧板を持たない団地。
何より、一番寺内が問題視しているのは「コミュニケーションの減少」。

 

でも分かる気がするなぁ…
インターネットがとても便利になってきた分、直接会話をする機会は減るわけで。
孤独死も最近増えてきたけど、昔だとそういう話題も少なかったんじゃないかなぁ。
不特定多数の人が見て見られて、
さらにSNSだと、他人の華やかな投稿を見て自分の心に嘘を付く人だっている。
そうして本音による会話が途絶えていく…
(こうは言ってますけど、親密であろうとする関係作りは個人的には苦手です(笑))

 

そんな中、「回覧板は皆さんの悲劇から救う」という寺内さんの言葉には確かに納得。
渡すことによって些細な挨拶や会話だって増えるだろうし、
ちょっとした表情の変化も気になるかもしれない。
足腰が悪い老人がいるから回覧板は大変かもしれないけど、
最低限の連絡だったら出来るよね。

 

寺内さんがコミュニケーションをしようと住人たちに呼びかけるけども、
なかなか動いてはくれない。
じゃあ、どうするか…という流れで、初回で2人が亡くなってしまう事に!!
でもこれ、精神的に抉られて…の自殺だと思うんですね。
証拠として掴んで、事件ではっきりと分からせて、

「仲良くなるきっかけを作ろう」という魂胆なのだと。
血まみれの松本さんと外でほのかちゃんと遊ぶ寺内さんのシーンの、
怖い劇伴と穏やかな劇伴の交互が何とも恐ろしかったです(笑)

 

「二人が死んでくれたおかげで、団地は変わったんですから。」
かつて住んでいた団地にやって来た寺内さんは、救いの神なのか、悪魔なのか。
初回はとりあえず、寺内さんの背景を少しと、団地の問題提起を紹介した…という印象。
団地らしさを紹介する映し方も良いですし、
寺内さんを取り巻く「息子を殺した」と言う青い服の女性、

赤い帽子の女性の存在も気になるところ。

 

良い感じにホラーで、良い感じに社会派エンタメなこのドラマ。
失速せずに、今後もこの調子で進んでいってくれると良いな。

 

 

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