ブルーベリー(中村ゆり)を支えるお母さんと娘の別れ。
見ていて辛い。ただただ辛い。
涙を流して見送る二人の様子には、胸がキュッとならざるを得ませんでした。
一人のデリヘル嬢に焦点を当てて「人生の悲喜交々」「人生を生きる辛さ」に
特化したストーリーになっていたからこそ、良い意味で重みが増していたし、
より見応えが感じられたんだと思います。
基本的にはどこかでユニークな演出を入れてきたり、
ちょっとの兆しが感じられるような描写を入れてきたりの「救い」が
割と多い傾向にある分、是安監督回はシリアスな雰囲気がより強く引き立ちますね。
辛い&怖い。ラストの沢田(田中哲司)が不気味なオーラを放っているのが怖い。
怖過ぎてまた和やかなEDが合わない(笑)
話の流れの方は、ブルーベリーが汚い客によって薬に手を染めないかハラハラし、
NGだと頼まれてるのに指名許可しちゃう咲田(濱田岳)に突っ込みつつ。
確かに優しいけどこのままじゃ彼女だけが悪者になってしまうのでは…とは
少し思っていましたが、最後にはきちんと客も成敗してくれたので満足。
前も書いた気はするけれど、愉快さと不気味さの境界線を行ったり来たりするような
松尾スズキさんの演技がとにかく魅力的なんですよねぇ…
一瞬のシーンでもゾッとさせられて、今回も印象に残りました。
相変わらずの腕前と行動力を見せるミスジさんなので、
咲田くんももうちょっと警戒心を持って欲しいんですけども(笑)
まだまだ、まだまだ…って所ですかね。
中村ゆりさんから放たれる儚げな雰囲気も役にハマってらして、
その点でも興味深く見られた回でありました。
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