フルーツ宅配便 6話 感想|やり手のドラゴンフルーツと不器用なレモン

 

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金10に続いて、本作もある意味でイレギュラーだった回。

前半ではドラゴンフルーツ(山口美也子)の強烈なキャラクターっぷりを描き、

後半ではレモン(北原里英)とお客・関(黒田大輔)のほのぼの恋模様を描くという

コメディとハートフルの対比が効いた内容になっていましたが、

どちらのパートも楽しく見られました。

 

前回からのえみ(仲里依紗)パートを続けて描くと

話がシリアス寄りになってしまうから…って事でしょうか。

基本的に淡々と、でも深い作りを目指す本作において、えみのパートを一旦置いといて

別の話をメインで描くという手法は正解だったと思います。

 

ドラゴンフルーツさんの方は…うん、それはまぁ〜ぶっとんでいた(笑)

あの変身シーンは実際に、監督と山口さんが某美少女戦士の映像を見ながら

練習していたそうで、そういう遊び心溢れる演出もやっちゃうんだと

新たな発見を得られました。

手術シーンでよくあるような処置のポーズをやってたのも可笑しかったわぁ。

 

レモンさんの方は、ここ最近の他のデリヘル嬢では

「ハッピーエンドだけど今後を思うと複雑」みたいな回が続いていた反面、

純粋に彼女を応援したくなる案件でしたね。

不器用なレモンと奥手な関が互いに気持ちを打ち解けあっていく過程は

見ていてとても微笑ましく、これだけで一本の作品を作って欲しい気持ちにさせられました。

二人がベンチに座ってジョークを交わしている所に、穏やかなEDの入り。

今までで一番曲がハマっていたんじゃないでしょうか。

 

「やり手と不器用」という体でドラゴンフルーツとレモンの2つのエピソードが

描かれましたが、それがミスジ松尾スズキ)と咲田(濱田岳)の

対応の仕方の違いにも当てはめられていたのも良かったです。

どうやったらレモンが傷つかないか…と考えた末に

猿芝居をして辞めさせようとする咲田も、

「好きにしたら良い」とストレートに言ってくれるミスジも、

どちらも優しい人ですよね。フルーツ宅配便は優しさに溢れてる。

 

 

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