フルーツ宅配便 2話 感想|悩みを抱えてるのは皆一緒

 

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「すいか」と「もも」の2人を同時に描いていたからか、

前回よりは「(良い意味で)グッタリする…」といった重さは減ったように

感じられましたが、散漫させる事なく、レギュラー陣との絡め方も

上手く行っていたかと思います。

今回も女性の悲喜交々なストーリーを興味深く見られました。

 

基本的に、演出等で泣かせようとせず、淡々とした作りになっています。

なので時々、デリヘルたちの言葉にハッとさせられるし、考えさせられもします…。

 

すいかは「自分の顔がブス」なのがコンプレックスではあるのですが、

アイロンを顔に当てられるのが「普通」な日々を過ごした人もいる

デリヘルたちの世界では、そんなのは屁でもない。

けれども、すいか自身はそれにずっと苦しんできた訳で、

皆それぞれ苦悩を抱えているのは一緒。

自分の物差しで他人を測る事は出来ない…。

だから、どんな境遇を抱えているのかにフォーカスを当てていく、

本作上で描かれる女性の姿を今後も見守って行きたいし、応援もして行きたいです。

 

また、ただ苦しみを描くのではなく、希望のあるラストが感じられる所も良いんですよね。

すいかさんは芯の強い女性だった。

自身の持ってる個性は自身でしか切り開いていけないし、

切り開いていった者には、やがてそれが強みになって帰ってくる。

笑顔でポーズをとって、自転車で颯爽と立ち去っていく姿は

とても逞しく、美しいものでした。

 

一見地味ではありますが、人間ドラマとしてよく作られています。

変わらず「淡々と、でも深く胸に突き刺さる」スタイルで

最後まで描き切っていって欲しいですね。

 

 

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