それぞれの断崖 1話 感想|「犯罪にならない」と言われる残酷さ

 

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宿泊先でwi-fiが繋がらないため、

スマホからの簡単感想で。←10日までテンプレです…。

 

被害者・加害者家族の生涯を描く話は、今までドラマやドキュメンタリーなどで何度も見かけましたし、

少年法を扱った話も少し触れたことはあるため、題材的にはなんら斬新ではないものの、

役者陣の演技で大分引き込まれた初回だったと思います。

 

恭介(渡邉蒼)が亡くなってから顔に笑顔が消え、まるで魂を抜かれたかのような絶望に満ちた表情を見せてからの

「私の恭介は、2度と戻らないのよ…」と心境を露わにする田中美佐子さんの演技に涙し。

友達の満役を演じた清水大登さんの最後にふと見せた微かな(本当にうっすら伝わるくらいの)微笑みには、

思わずゾクッとさせられました。

あ、この子、怖い。絶対何か底知れぬ闇を抱えてる。

新人でそれだけの印象を与えたあの笑み…恐れ入りました。

 

遠藤憲一さん、田中美佐子さん、渡邉蒼さんなど、数々の見応えある役者を揃えたからこそ、

警察の「(14歳に満たないものは)犯罪にならない」という言葉には

被害者家族と同じ遣る瀬無さを痛感せざるを得ません。

まだ未来のある子供が殺された被害者の前でこれを告げられるのは、酷すぎる…。

 

満がやった行為は"成人が行う犯罪"と変わりないのに、14歳未満だからって1,2年で社会復帰。

補導された全員が全員良い子になるとは限らないし、

全く反省しないでいつかまた同じ事をやらかす人が出てくる可能性が0ではないだろうに…と思うと、

志方家が納得行かない気持ちになるのも分かります。

 

強いて言うなら、全体に漂う昼ドラ臭さ(劇伴かな?)は少し気になりますが、

志方家のその後を見守っていきたいと感じられました。どんな結末に向かうのか…。

 

 

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