あの結末は、どうなんでしょうねぇ…
代わりに水野(木南晴夏)が恵一を世話しなくちゃならない状態になっていて。
で、ある日、恵一が公園に行きたいと言うから、
真司(ムロツヨシ)が仕事で手放せない間に親子で散歩する事になり、
はぐれて、後に見つかって、自分のせいだと気づいて家を出て行く。
という流れだったのですが…
何ででしょう、ただ「育てられなくて子供を置いてった」ようにしか見えない…(汗)
いや、家を出て行く前の行動は「病気だから」で普通に解決出来るんですけど、
こう思ってしまうのは恐らく、時間の飛ばし過ぎで子育ての描写が不足しているのと、
病気の母が子供を産む事の危険さ、覚悟の足りなさから来てるのかもしれません。
以前に「私、真司の子供を産む!」と告げたシーンは、ぶっちゃけ言うと、
自分が忘れないうちにという「自分の為」の方が強かったように記憶してます…。
母親も医者であるはずなのに、「そういう道もあるんだなって思う事にした」と
少し軽はずみな発言をしているのも気になってしまいました。
親子揃って医者だからこそ、責任感は周りより強いと思うのですが…。
あと1つ、勿体ない要素としては、やはり全10話での構成の仕方でしょうね。
9話でようやく「病気の妻と共に苦悩を乗り越えていく夫」「親子三人で支え合う姿」
が描かれました。結婚してからの第2章、ずーっとここが見たかったんです。
忘れないようにと妊娠中の張り紙を貼って仲良さそうにしていたり、
尚のモヤモヤした気持ちを真司がしっかり受け止めてくれたり、
赤ちゃんを笑わせたり…お二人の演技のお陰で、こういった個々のシーンだけでも
十分に微笑ましくなって、感情移入出来たんです。
水野という尚の嫉妬の対象相手もいるので、松尾を新しく登場させなくても、
充実したストーリーになったんじゃないでしょうか。(中の人の怪演は良かったけど)
二人の姿を描いてこそ、サブタイトルの「僕を忘れる君と」の意味がより
深まっていくんじゃないですかね?
時間の経過の早さは、病気の突然の進行を表現したかったんでしょうが…
6〜8話をもう少し整理していたら、赤ちゃんを産むのに病院で一緒に力んだり、
母乳を飲ませるのに苦労したり、保育園の準備を夫婦でしたり、
子育ての事ももっと書けたかもしれません。
10年間の進め方に関しては「残念だった」。もう、これしか言いようがないです…
本作は好意的に見ている方なのですが、第2章に入ってから色々思う所があって、
ついあれこれ書いてしまいました。
好きだからこそ「ここがこうだったら良かったのに」という気持ちが
強くなっただけの事です…
あ、ちなみに、病と不安に蝕まれて行くように感じられる戸田恵梨香さんの
自然体な演技は印象的でした。
良い所も、勿論、ちゃ〜んとあります。先程書いたのも含めて。
今回だけで5年くらい進みましたから、最終回はどうなるのか…は
ある意味先は読めないですね。
今言いたい事は言ったので、来週は結末をじっくり見守ろうと思います。
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