今回は、物語の見せ方においては「ギャップ」がキーワードとなっていました。
インド映画風に浮かれ出してからの、種崎(森下能幸)の登場という悪夢感。
調子乗りな主人公に彼が突きつける「一度ネットに上がった動画は消えない」という重み。
最後に母親にもそれを伝えるのかと思ったら…まさかの女同士での対決展開。
コメディとシリアスの切り替え。予想を良い意味で裏切る締め。
深夜ならではの遊び心とユルさも加わって本当に面白い!よく出来てます。
家族4人それぞれも、徐々に変化を見せて来ました。
あかり(内田理央)は思いがけないバズりで見栄を張り、ヒロイン気分に。
母(高岡早紀)は家族からは興味を持たれなくなった分、
赤の他人にチヤホヤされてその気になり。
父(木下隆行)はドラマ制作の立場上恐れていたSNSでの意見を、
おそるおそる見ようとしている。
4人が4人なりに、自分にしかないフィールドを確立して来ています。
その分だけ孤立する。その分だけ解散状態な家族になる。
「ありえない設定だけど、どこかありえそうな気もする」この塩梅が絶妙です。
子供が育って外で食べてくる機会が増えると、作り甲斐がなくなる…という
母の言葉には特に考えさせられました。
うちの母もそれと似てて、子供が家を出て行ったら料理の品数も少なくなるだろうな〜
と前に言っていたのでね。
家族がどうやって身内に踏み込んでいくのか。どんな風に家族が変化していくのか。
ここは勿論楽しみではあるんですけど、
個人的にはまだまだ、白洲迅さんは只者ではないんじゃないかっていうのと、
おじいちゃん(小野武彦)が実は家族の裏の顔を知ってるんじゃないか…
というのも気になりはします(笑)
今の所、今期1、2位を争う面白さ。
どうやらまた、深夜ドラマがクオリティ大なクールとなりそうで。
「SNSの怖さ」を伝える点においては、
論点がズレてたり説得力に欠けたり…な作品が多い中、
一番身につまされて一番気軽に見られるものだと思います。オススメ。
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