最終回前に出てきたコオ先生(相葉雅紀)の海外行きの話、
トキワ(広末涼子)の夫の話に加えて、認知症のシッポ&寝たきりの母の話と、
一気に要素が増えてどうなるかと思いましたが…
綺麗にまとまっていて良かったです。特に不備もありませんでしたし。
高円寺「毎日の暮らしの中でもし思い出が消えてしまっても、
また新しい思い出を作れば良い。今日という日を積み重ねて。
そしていつか、太郎くんが天国に行ってしまっても、
その思い出は井坂さんの宝物になると思います。 」
シッポと飼い主に贈ったコオ先生のこの言葉は、トキワにも届いていたみたい。
出会いと絆を大切にする姿は今までの回でも描かれていたので、
最終回でしっかりアドバイスをするシーンには、
相手への思いやりが改めて感じられましたね。
「失う物もあれば一からやり直せる物もある」「思い出の積み重ね」
どのエピソードにも当てはまっていた今回。
トキワも堀川(小瀧望)も旅立ち、
タイトル通り「僕とシッポと神楽坂」状態になってしまったコオ先生ですが…
彼女が残してくれたメモや、時折送ってくれるハガキのお陰で、
新たなスタートを送れる…かな?
そして、いつかまた会える日が来るかなぁ…。
総括
基本的には、医者が患者を救うという一見ベタな流れではあるものの…
本作は「ただのベタ」じゃありませんでしたね。
よく泣かされていたし、コオ先生の一つ一つの言動に感動していたけれど、
優しさと癒しだけでなく「出会いと別れ」「人生における苦い経験」も
しっかり描かれていたから、純粋に良いドラマだと感じられたんだと思います。
ペットと飼い主という枠を飛び越えて、
人と人の関わりに自然と置き換えられるのもその理由です。
そして何より、相葉くんが本作の主人公にピッタリハマっていました。
演者の人柄とキャラクターが合っているかどうかも
ドラマを楽しめるかの1つの決め手になると考えているので…
(稀に「この人にこの役がハマるんだ!」というケースもありますが)
その点はもう、全然大丈夫でした。
毎回手を握って「〜さんの気持ち、受け取りました」と言ってくれるシーンは
特にお気に入りです。
暖かい光の当て方や、シッポのサービスシーン、女性キャラとのコミカルな掛け合いと、
癒し&笑い&感動のバランスが取れていたドラマでした。
嵐の主題歌も、爽やかだけど少し哀愁漂う感じがしていて良かったです。
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