決勝の結果はあえて出さず、たとえ時間がオーバーで失格になったとしても、
「自分たちが漫才を楽しめる事が、芸人としての何よりもの生き甲斐」と提示した、
最高のハッピーエンドとなった最終回。
やり切ったように見える二人の姿が、清々しい余韻を生み出す結末に。
舞台を下りた後、出来なかった所を注意しながらも笑い合う様子は、
まるでデジきんの若い頃のシーンと重なって感慨深いものがありました。
そんな感じで、最終回も含めた個々の話"なら"普通に面白かったですし、
挫折エピソードには涙なしでは見られない回もあったのですが…
全体の話の構成としてはやはり駆け足気味で(汗)
群像劇とはいえ圭右と辻本が主体となった作品なので、
デジきんの話をガッツリ、ねずみ花火の話をガッツリ取り入れてたら、
やばっ!!主人公二人の話を描く時間がなくなっちゃった〜…みたいな作りに
感じられてしまったのが何とも惜しい所でした。
今回なんて、圭右のアドリブについて行けてなくて不安を覚える辻本の描写も、
今まで匂わせて来なかっただけに急!と思っちゃいましたしねぇ。
で、駿河太郎さんと尾上寛之さんは本当に上手くて…
個人的には、自信家で謙遜という言葉を知らないような圭右のキャラが
あんまり好きにはなれなかった分、
デジきん(お二人の演技)見たさに
最後まで見ていた作品だったかもしれないなぁ、と。
漫才の時の掛け合いも「役者が漫才やってみせてます!」っていう不自然さがないし、
人間臭い演技をやらせたら、視聴者の心に焼付く程のインパクトも残せちゃうし。
だから、圭右と辻本の存在がちょっと霞んじゃって…(ごめんなさい(苦笑))
うーん…まぁ、高校生には最後まで見えなかったよね、とも書き残して終えましょうか。
何はともあれ、初めての漫才にトライした役者の皆様、お疲れ様でした。
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