プロの芸人になるための登竜門でもある「NMC漫才コンテスト」に
飛び込んでみる事で、如何に自身が環境や仲間に恵まれた日々を過ごしていたか、
如何に自身の笑いのセンスを過信していたか…を知る、という流れだった今回。
芸人としてのターニングポイントを歩む、上妻(間宮祥太朗)にとっての
重要な話となっていたでしょう。
しかし、話の流れから、今回の件で何か学びを得られたのか?は
上妻からはあまり感じられない印象で、
「彼のターニングポイント」を描くにはちょっと弱い作りだった気がします。
デジタルきんぎょが無名な頃のCDを聞く…というよりかは、
彼らのいるラジオの現場で、挫折からコンビ再結成までのエピソードを
弟子として部屋のそばで直接聞いている…にした方が良かったんじゃないかと思いました。
藤川(尾上寛之)から語られる結成秘話は、それはそれは胸が熱くなるもので、
芸人のたまごにはタメになる話であろうに、
なんで聞かせてやらなかったんだろう?という勿体なさがありましたね。
原作がこうなのか、脚本が展開をいじったのかは不明ですが…
デジタルきんぎょの話は印象的で、前より変わったね?と仕事仲間から
言われるシーンにも思わず微笑ましい気持ちになれたので、
2話のような「群像劇」ちっく、皆それぞれが何かを得て成長する物語にした方が、
今回の作りにも疑問を持つ所が少なくなったと思います…。
上妻と辻本(渡辺大知)の青春&若者の成長譚がメインとなると、
説得力に欠けてしまう感じです。
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