きれいのくに 4話 感想|高校生のドキュメンタリーを見てる感覚でも…

 

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30分内で雰囲気がコロコロ変わりますねぇ…。あっという間でした。

 

誠也(青木柚)と凛(見上愛)が2歳の時点から、

既に稲垣吾郎さんと加藤ローサさんの顔が瓜二つの夫婦。

負傷者続出で全然楽しめそうな感じがしないドッヂボール。

カーテン越しのキスシーンの唐突なロマンチック演出。

今回も"事実"が新たに提示されただけなので、

これらが整形とどう繋がるのかはよく分かりません(笑)

ただ、本作は青春群像劇でも恋愛モノでもないから、

キスシーンを見てしまった!恥ずかしい!or焼きもち で

終わるはずがないのだけは分かるんですけど…先の話はあるんですよね?

 

で、現在の方は、「〜的な」とか「〜っしょ」とか、

イマドキの高校生が言ってそうな会話の自然さで

ドキュメンタリーを見ている感覚を受けるようで、所々生々しい要素が挟み込まれる。

最近のNHKは本当に過激な描写もやるようになりましたよねぇ。

ベッドシーンも映すし、ゲ◯も映す。

そして、吾郎さんの演技の変態オヤジっぷり…キモっ…って普通に口に出ちゃいました(汗)

 

「なりたい顔」を夢見て、やっと手に入れた人達が集う世界。

それは必ずしも"幸せ"には結びつかない…という所を突くんだろうなぁと思ってます。

現にれいら(岡本夏美)の場合、似たような顔が日常生活のあちこちにいるお陰で

どうしてもあのトラウマが甦ってしまって、心が休まる場所がないし。

もしかしたら、なりすましとして犯罪に利用される頻度が増えるかもしれない。

似たような顔にしたら、内面をきちんと見てくれるようになるか?って言ったら、

多分そうとも限らない。

 

ふと思ったのは、今でも残っているのは黒人差別、

学生なら特に強く感じるのが「周りと違うからいじめられる」という風潮。

「みんな同じでみんな良い」世界にしたら、果たして容姿差別はなくなって平和になるのか?

という裏テーマも含まれていそうな気もしてきました。

 

後半戦突入の次回から、もっと本格的で複雑な展開になっていくでしょうかね。

覚悟して、待ちます。

 

 

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イチケイのカラス 5話 感想|ちょっと2サス風味。

 

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なるほど、違う案件から同じ真相を突き止める「併合審理」っていうものがあるんですねぇ。

最近の弁護士ドラマでも取り上げられたのを見かけなかった分新鮮味がありましたし、

食い逃げと傷害事件を絡めてみようという発想は面白かったです。

 

ただ…結局目撃者でも何でもなかった元木(阿南健治)って何だったの?

そもそも併合審理じゃなくて、証言者としての登場でも良かったのでは?

とは思っちゃいましたけど(汗)

全く違う案件から意外な真相が出てくるのかと期待していた分、

今回の結末はちょっと物足りなかった気がしないでもないです。

 

構成自体も「分岐点」が何度も言及されていただけに、

法廷での無罪と有罪の判決はもちろん、バレエ団員は白か黒か、

元木は本当に目撃者かそうでないのか、

坂間(黒木華)とみちお(竹野内豊)の恋は発展するのかしないのか、

そして、石倉(新田真剣佑)が選ぶのは初恋相手か職務か…など、

いろんな要素が盛り込まれていた印象。

だからなのか、案件も、石倉と恭子(生田絵梨花)の高校時代のエピソードも

全体的に薄味に感じてしまったのかなぁ。

バレエ集団、しかも選曲がなぜか必ず「白鳥の湖」で、

相手が恐喝まがいのクズ男で、階段落ちで死ぬ…っていうのも

2時間サスペンスの展開を彷彿とさせて、まぁありがち。

今思えば、笑う所も人情でホロっと来る所もあまりなかった気がします。

というか…恋愛パート、そんなに濃くするの?

 

本作はもしかしたら、各回の内容のクオリティに若干の差はあるのかもしれませんね。

で、偶数回の方が面白い説を踏んでいます。

「分岐点」をテーマにするなら、来週のバカリズムさんゲスト回の方が

"あの作品"繋がりでユニークさが増したんじゃないかと思っていますが(笑)

次回の再共演、楽しみにしております♪

 

 

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今ここにある危機とぼくの好感度について 2話 感想|傍観者と失恋はある意味似てる

 

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いや〜〜リアルですな…。

いくら告発したって、ストライキをして賛同者を集めたりしたって

結局は上の圧力に押し潰されて終わるんですよね。

で、その現場に全く関わっていない者からしたら、当時は衝撃的だった出来事も、

そのうち時間が経てば「今年あったニュース」の1つとしてコンパクトにまとめられて、

あ〜そう言えばそんな事もあったね〜…という軽い認識で終わる。

世の中って大体そんなもん。

 

「まじかぁ〜」ってヘラヘラ笑いながらネットニュースを見る三谷(岩井勇気)の様子が、

私達と重なり過ぎていて笑うしかなかったです。

こういう傍観者、いるいる。

自分は関係ないからと場外で好き勝手言っている人達。

そして、もう1つのタイプの傍観者は、先導者の思惑に乗っかる形で意思を放棄して、

後々冷静になってから自分の過ちを反省する人達。

 

でも、さらに面白いのは、これって真(松坂桃李)とみのり(鈴木杏)の

「実りそうで実らなかった恋愛」とも通ずるものがあるんじゃないかな〜…って。

それが何かって言ったら、"保身"だと思ってます。

 

今回の件で、もしかしたらこの人といた方が幸せになれるんじゃないか、

まだ未練が残っているんじゃないかって気づいたはずなのに、

2人とも率直な気持ちを打ち明ける事を拒んだ。

寄りを戻せるチャンスはあったかもしれないのに、

今後襲いかかってくるであろう様々なトラブルを恐れて、アクションを起こす事自体を諦めた。

真には既に別の彼女がいて、みのりは新たな道を進んで…

お互いもう住む世界が違うというのを察したから…なんでしょうね。

みのりの「だめ…」が、一瞬でも揺らぎかけた感情が見え隠れしているようで切なかったです。

 

隠蔽のリアルはもちろん、

世界は案外、"保身"だらけで出来ているんだろうなぁ…と痛感する話でした。

真の背負う試練は大きいですね。

ブラックコメディでもあり、やっぱり、彼の成長物語でもありますね…。

 

 

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