10の秘密 6話 感想|親も迂闊なら子も迂闊。

 

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もう…アホちゃうの(笑)

圭太(向井理)が菜七子(仲里依紗)を連れ出して、わざわざ3億円を見せるもんだから

「あ、こりゃ、お金を盗られているのに衝撃を隠せないオチで終わるな…」と思ったら

案の定そうだった。だからちっともハラハラしなかった(笑)

由貴子(仲間由紀恵)じゃないでしょ。菜七子の可能性大でしょ。

相手をちっとも疑おうとしないし、話すべきでない事は大声で話すし、

逆に翼(松村北斗)に共有すべき事は誤魔化して終わるし。変ですよ、この主人公。

パソコンのモニターもさぁ…普通、誰かやって来たら閉じるもんじゃないのかね?

(まんまと宇都宮(渡部篤郎)の誘いに乗っからなかったのは、良かったとは言え…。)

 

そして、今回の話は、親の性格が子供にも遺伝するというのがよく分かる例。

一緒に生活を共にしている父親よりも、

疎遠だったものが最近になって近づいてきて、急にご馳走を振る舞う元母親の方を

信じ切っちゃう瞳(山田杏奈)にもイラッと来てしまいましたw

リアルタイムで今いる場所をSNSに投稿する件は、由貴子の作戦かと思っていたけれど、

まさか何も考えなしだったとはねぇ…まぁ、今時の子っぽいとも言いますか。

 

瞳が出て行って蕎麦屋で泣いているシーンでは、わかりやすいほど悲壮感溢れる劇伴を流すし、

3億円のありかを教えているシーンでは、何故かラッラッラッライ♪のOP曲を使って

ワクワク感を演出。

圭太が瞳に由貴子の秘密をばらすシーンも、横浜レンガ倉庫近くなのだから

人混みがありそうなのにもかかわらず、周囲にも外にも全く人がいない。

今回はそんな不自然な点も目立っていた印象でした。

(何かを告白する時に全く人がいないのは、以前からそうでしたが…(汗))

 

圭太と由貴子は相変わらず「奪い愛、金」ごっこをしている状況。

そこに恐らく菜七子が参戦となると、瞳も最終的には関わる事にはなるのでしょうね。

ひょっとして、物語を引っ張っている主人公…3億じゃない?

同じ脚本家の作品「銭の戦争」の後半の展開を彷彿とさせられますね。

 

 

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病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜 5話 感想|信頼関係が保てるかどうかは医者次第…

 

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難題を押し付けられた江口(稲葉友)が

第二の野林先生のようになってしまうのではないか…とハラハラしながら見続けた前半。

でも、こんな仕事向いてないと言っていた彼でも、最後までめげずに辞めなかったのは

倉嶋(高嶋政伸)の説得のお陰。

今回の内容は人情寄りに傾いている感じはしますが、「人情で片付けちゃったよ…」とは

全然思わないのは、励ます相手が主人公ではなく

あえて門外漢同士の倉嶋にした…という所が良かったからかもしれませんね。

 

長年経験を積んできた者から発せられる「富山の薬売り」作戦も興味深く聞けました。

以前にあった「5本の指の向き」論もそうでしたが、

ビジネスモノらしいゴリゴリの専門用語を全く使わずに、

視聴者にも身近に感じてもらえるようなテーマや出来事を取り入れて説明させる

台詞運びが、本当によく出来ているなぁとも思わされます。

 

江口くんのお仕事描写は、従来の「お仕事ドラマ」のベタさはあるものの、

誰かのために頑張り、やがてその努力が報われる…というエピソードにはやはり弱く、

突っぱねられる姿を散々見てきた分泣けてしまいました。

倉嶋さんがいてくれて助かった。田端さん(角野卓造)がツンデレで良かった。

有原先生(小泉孝太郎)には、どうか、時間外労働手当と特別業務手当を

しっかり出してあげて欲しい限りです(笑)

 

3ヶ月が過ぎて、地域医療ネットワークの登録者は70人を突破。

…ですが、開業医をバカにするような、相変わらずプライドがガチガチの医者達が

果たして信頼関係を保てるかどうか?は甚だ疑問です。

いくら江口くんが1人ずつ丁寧に接し続けて良い印象を持たせた所で、

紹介元の医者が有原病院の医者達の対応を見て「こんな病院、任せるんじゃなかった!」と

関係を切ってしまっては、元も子もないですからね。

 

有原や倉嶋には優秀さや仕事の腕前は確かに感じられますが、

一方で他の医者達はただ文句を言っているだけ…というイメージしかなく、

仕事はちゃんと出来る人なのか、その描写が不足しているんじゃないかとは

最近思っております。

そこが唯一惜しいポイントかなぁ。

 

 

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病室で念仏を唱えないでください 5話 感想|良い死に方とは何なのか?

 

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松本(伊藤英明)が無期限謹慎処分となり、僧侶としての活動しか出来なくなってしまった分、

いつもの詰め込み過ぎの患者エピソードに

"箇条書き"感が強く現れ出ていた印象を受けましたが…

後半での「クビなんてどうでも良い。助けたいんですよ!」というたった一台詞で、

主人公の猪突猛進で青臭いキャラクターを表現し切っていた所は良かったです。

 

命を救いたい気持ちが人一倍強い「救急バカ」の「バカ」は

相手が許せないあまりつい感情的になってしまう事でもあるけれど、

自分が謹慎している間に救えたはずの命を救えなかった事でもある。

その事実に気づいて後悔を覚えたから決してただの「バカ」ではないし、

未来のためにも、あの時何をするべきだったのか?を見つめ直すには、

彼にとっては有意義な時間だったと思います。

 

今回のテーマは「良い死に方とは何なのか?」。

ここ最近見てきた死を扱うドラマだと、死は突然やってくるもので、

事故を通して目の前でその人の最期を見てしまう可能性もある…という

残酷な描かれ方が多かった分。

(勿論、その手のドラマも命の儚さをストレートに描いていて好きです。)

孤独死高齢化社会が顕著な今の時代には珍しい、大勢の家族や親戚に見守られながら

笑みを浮かべて亡くなっていく石川(品川徹)の姿や、

前回の娘の感謝の気持ちを松本が受け止めるシーンを見て、

「あんなに幸せそうに亡くなる死もあるのだな」

「死は人を悲しませるだけとは限らないのだな」と知る事が出来、

医者を"鬼"と言う工事現場の患者も含めて、

死に対して視野を広げてくれたお話でもありました。

特に、石川の最期のシーンを長くとり、その間に劇伴が一切かからなかった演出も印象的で、

まるで自分も家族や親族達と一緒に見届けているかのような緊張感を味わえました。

 

松本と濱田(ムロツヨシ)の小学生みたいな掛け合いも

本作の緩衝材となっていて良いですね。毎回クスッとさせられます。

しかし、今回で濱田の陰謀描写が強まってきた事で、

命を扱う本筋よりもそっちの展開がそのうち多くなってしまうのでは?という

心配も少し芽生えてきました。

 

最後に余談ですが、ムロさんのホクロ押しのくだり、

「大恋愛」を見ていた視聴者ならピンときたんじゃないでしょうか。

分かる人には分かるネタをやったと本人がTwitterで呟かれていたので

どんなのが来るか期待していましたが、まさかこれが来るとは思わず。

そのくだりをやっている時は、濱田じゃなくて完全に真司の顔になっていたなぁ(笑)

 

 

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