仮面同窓会 7話 感想|美郷と喜一、いよいよ本性を現すの巻

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1週間も過ぎてしまった(汗)なので、簡単感想で行きます。

 

最終章であろう今回。次回に向けてどうやって畳み掛けていくのかと思ってましたが、

いやぁ…ここに来て盛り上げて来ましたね。

喜一(佐野岳)はやっぱりクズだったと。

人をすぐ裏切りそうで冷酷な希一(佐野岳)も、最初怪しいとは思いましたが、

和康が死んで本気で悲しむ様子を見る限り、意外と友人に対する感情ってものは

あるんだなぁ…という感じで。

↑と、5話の感想で書いていて、和康の件もあり、きっと根は優しい奴なんだろうと

思い込んでた自分が浅はかだった(笑)

 

喜一は日比野を死なせたのは八真人(廣瀬智紀)のせいだと言い張りますが、

(八真人も彼女を目の前で救わなかったという罪はあるものの)

今回の事件、ストーカー男の復讐心を目覚めさせた根本的な原因は

喜一にあると思います。

彼氏を良いように利用し、残酷なまでに追い込まれていった彼女が本当に可哀想。

 

その他にも明かされたのは…黄色い仮面の男の正体。

黄色い仮面の男は、以前美郷(瀧本美織)をつけ回してた

ストーカー男…安岡じょうじ(永井大)でした。

最近全然見かけなかったので、そうかなぁとは思ったけれど。

動機は、兄として日比野真理が殺された悲しみから来たんだそう。

 

日比野が赤ちゃんを作った相手が樫村(渡辺裕之)だと、樫村は殺されてる訳だし、

今起こってる事件は繋がりがないんじゃないかと考えた上で

前回は割とガッチリあんな予想を立ててしまいましたが…

まぁ、私の予想は大体外れるので(笑)ちょっと恥ずかしいw

仮面の男が兄だという発想は蚊帳の外状態でした。

確かに、そういう可能性も出てきますもんね。

 

ストーカー男に加えて、美郷が本性を現したのも想定内ではありましたが、

瀧本美織さん、その期待を裏切らない怖い雰囲気を醸し出していたと思います!

 

今回は想像していたものが、徐々にピースとして繋がる恐ろしさを堪能した1時間でした。

次回は最終回。

洋輔(溝端淳平)の二重人格はどう落とし所を付けるのか?

「鉄の結束」とは何から来ているのか?

その2点に注目しつつ、今夜の放送を見ていきたいです。

 

 

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凪のお暇 1話 感想|黄色がラッキーカラーの主人公

 

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凪(黒木華)のように仕事も恋も何もかも捨てる〜!というのは、

現実では中々したくても出来ず、

「フィクションの世界だからこそ」彼女の生まれ変わった人生のスタートを

温かく見守る…という非日常的な作品ではあるのですが、

私自身も、凪まで行かなくても、何かを放っぽり出した過去がありましてね…。

当時の自分を重ねてしまって見てました。

女性との関わりあるある、誕生日に来るメッセージあるあるも含め、

ちょっと他人事には捉えられず、グサグサ突き刺さる初回でした。

 

前半部分まではそんな「あるある」がぎっしり詰まった感じですし、

周りがとにかくクズだらけで、早く救いが欲しいなぁ…と望んでいた所、

凪が元彼の慎二(高橋一生)にはっきり告げる件りまでやってくれたので

視聴後の爽快感も良く、展開もテンポ良く構成されていて、

見やすい作りになっていたと思います。

彼女の思い切りっぷりに合わせた、伸びやか〜な劇伴も心地良い。

 

周囲の反応を伺いがちな主人公という事で、

「空気は読むものじゃなく吸ったり吐いたりするもの」と考えるシーンがありましたが、

それは固定観念の払拭」のテーマにも踏み込んでるんじゃないか、という気がしました。

ゴミ屋敷に住んでるだろうと思い込まれてた吉永(三田佳子)が、

実はお暇生活を満喫する、凪にとっては憧れの先輩的存在であったり。

凪を不審な目で見ていた小学生・うらら(白鳥玉季)は、

実はパーマ頭を触りたいだけだったり。

何もかも面倒臭そうな性格っぽい見た目のレジの店員が、実はただの緊張しいだったり。

 

空気を読む事はつまり、こうしたらこうなるだろうから、

周りの機嫌を損ねないようにしなきゃなって「相手=怖い」と予防線を張る事と同じで、

そしたら心を打ち解けあえない関係のままになって。

ありのままの自分でいて、思った事も遠慮せず伝えられれば、

相手が実は優しそうな人だったという新たな発見も見つかるかもよ?というのも

さり気なく提示されていたように思います。

 

その点で考えれば、慎二もただのストーカーちっくなクズ男ではない感じ。

凪の元を去った後に号泣という事は、彼も彼女と同じで「周囲を気にしい」な

性格なんだろうなぁ…と。

常に自分の前では素敵な女性でいてくれる凪に対して、甘えてしまっていたのかも。

最初は怖い!と思いつつ、でも彼女を見つめる目線の先には

何か"含み"があるんじゃないかとも思いつつ…

視聴者の想像力を掻き立てさせるような「中間」の演技をされた高橋一生さん。

流石の一言でした!

この人が今の状態に至るまでの背景を知りたいと、興味深いキャラクターに映りました。

 

物語全体で言えば、予告映像で感じた 

キュンキュンさせるラブコメテイストに寄らないかどうかは多少不安ではあるものの…

(今回のSNSでのTLの様子を見るに、最後のハグなど

今後そこを狙った要素が増えないかどうかは、まだ不安ではあるものの)

とりあえず初回は、重さと良い意味での軽さのバランスがとれていた印象でした。

 

それにしても、最近の金10枠のドラマは、

原作の持つ世界観を作り手が大事にしているのがとても伝わりますね。

その点、安心して見られます。

キャスティングに関して、原作ファンが若干不満そうな噂はチラッと見かけましたが、

キャラの人柄を徹底的にマスターしつつ、でも自分なりの表現で演じつつ…

このチームで実写化成功させてみせるぞ!という

意気込みが感じられたんじゃないかと。

原作ファンは、どう映ったかな?

 

期待度高いドラマがまだ4作品も控えてますが…

これと「ルパンの娘」と、次点「ボイス」が楽しみな今期であります。

 

 

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ルパンの娘 2話 感想|「全力バカ」な作りが愛せるわ〜

 

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はぁ…何も考えずに笑えるドラマがある事が、凄く幸せ。

胸が苦しくなるような事件が起こる世の中、こういった良い意味で現実離れしている

コメディが一本あるとホッとしますね。

 

前回の感想で「役者がどの人も変な役をイキイキと演じられてるのが伝わる」

と書きましたが、印象に残らないキャラが本当に一人もいないんですよねぇ。

乙女な深キョン。ドSな深キョン。低音ボイスな深キョン

いろんな深キョンが見られるのがまず眼福で!

今まで可愛らしいイメージの女優さんでしたが、

本作で初めてカッコイイと感じられましたもん。

作り手側が、彼女の秘めたる可能性と魅力を

存分に引き出そうとしてるなっていうのが伝わります。

良いキャスティングをしたなぁ、と思います。

 

どんぐりさんの配役も「只者ではないベテラン泥棒感」を醸し出すには説得力がありますし、

すぐ白目がむける瀬戸くん、コメディな演技も上手いなぁ…と。

どちらも「癖の強さ」を纏っているから、泥棒夫婦vs警察夫婦の

敵対心むき出しの会話の応酬も面白い!

 

ストーリーの流れとしては、盗むターゲットを見つけては

最後に華(深田恭子)がお仕置きをするというのがお約束になるのだと

思われますが、全くワンパターンに感じさせない作りも上手いです。

わざわざ室内に連れてくる警察犬。謎のスケスケシート。謎の赤い光線銃みたいなヤツ。

赤いてんとう虫3号改。

もうツッコミどころ満載。全てにおいておかしい(笑)

でも、たまに華が視聴者目線でツッコんでくれるから、

こんな飛び道具だらけのドラマでも全然置いてけぼりにならない!!←ココ大事。

次はどんな武器を用意してくるのだろう?という楽しさもあります。

 

だばだばだっだん♪なインパクトに残る劇伴も、全力で弾けてます!なOPも、 

どれもお気に入りな要素だらけです。

今の所、劇伴賞も、OP/ED映像賞も、演出賞も主題歌賞も…何から何まで今期一番。

まだ気が早過ぎるってね(笑)

いえ、でもそれくらい好きです。暫定、今期一番面白い作品でもあります。

 

 

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